ゴールドセミナー

今日はGINZA TANAKAのセミナーでした。
1部は川口一晃氏による、「ペイオフ解禁後の資産運用」
今何が起きているのか?というところから始まりました。高齢化社会による影響について話されました。高齢化社会によって3つのリスクがあり、①収入が増えない、②リストラが増える、③治安悪化です。

  1. ①は、定率減税の廃止・・・これにより3兆3000億の負担増。消費税1%上がることによる負担は2兆円増。これは消費税が1.5%上がったのと同じ効果なんだそうです。さらに小泉の後には間違いなく消費税がアップするので、ますます負担が大きくなる。
  • ②は、少子化による労働力減少です。企業は利益を追求していかなければならないので、労働力減少をロボット化及び、アジアの人材に頼ることになるということでした。人材が低コストであれば、あまり働かない人たちはリストラの対象になるでしょう。
  • ③は、海外からの安い人材に頼る一方で、不法就労の可能性が高くなりやすい。

ここから資産運用の注意点の説明がありましたが、かなり初心者向けで、どれもこれも分かってることばかりでした。例えば、リスクとリターンの関係、72の法則、リスク管理法。
2部はゴールドアドバイザーによる「金の基礎知識と売買について」でした。
まず金の特徴。短所は、金には金利がつかないことと元本保証ではないこと。長所は、燃えない資産であること、希少性、持ち運びの容易さ、換金の容易さ、市場が確立しており公正な価格であること、急激なインフレでも価値は普遍で紙くずにならないこと、資産分散の方法として、信用裏づけが必要ない実物資産であること、世界で通用する普遍性の価値があること。
次に金価格が上がっている理由・・・世界の投資家がドル中心の運用から脱皮していること、相次ぐ信用破綻で実物資産への回帰現象、テロ、戦争の脅威で安心の資産の必要性、世界的低金利で預金や債券の魅力減、株との逆相関、中国上海の金取引所創設、鉱山会社がヘッジ売りをやめたこと、中央銀行の金売却を制限するワシントン合意。

  • 日本の金価格の決まり方・・・海外金価格+コスト(保険料・輸送費)*為替レート/トロイオンスのグラム換算+製造コスト・流通手数料
  • 値段形成に影響が大きいもの・・・海外価格の影響(1ドル/オンスの変動で約4円/g)とドル円レートの影響(1円の変動で約13円/g)
  • 価格の上げ要因・・・実需用の増加、世界的な実質金利の低下、原油の値上げ、インフレの上昇、突発的政情不安、金生産国の内政不安、国際的金融不安の発生、天変地異の発生、鉱山会社のヘッジ解消
  • 価格の下げ要因・・・旧共産圏の金放出、世界的な実質金利の上昇、原油の値下げ、インフレの低下、緊張緩和、中央銀行の金放出、金産出国の増産、鉱山会社へのヘッジ売り
  • 貴金属売買のポイント・・・信用ある店で購入すること、売却できる店で購入すること、スプレットが小さいほど有利、バーチャージの有無を確認する、地金・金貨とも原則として重量の重いものが得、地金の重量の少ないものより金貨の方が有利な場合があること、金・プラチナを等量保有しヘッジするのもよい、金・プラチナ定額口座は商品との交換が可能
  • 貴金属売買の留意点
  • 余裕金で分散購入する、円建価格は海外相場と為替レートの2つのリスクを負っている、貴金属は保有している間は利子を生まない、目先の利益にこだわらず長期保有を心掛ける、購入後貴金属地金やコインの保管に注意する

今回は金貨型のタオルをもらいました(笑)コーヒーも出たし、なかなか良かったです。ただ、少し入門向けなのが残念。