酒匂隆雄の「為替塾」in 京都

今日は京都まで遠出です。今日のセミナーは実は中上級者向けなのです(^^;
1部と2部で構成されていましたが、1部は外貨ネクストの説明ということで、すでに前回のセミナーで聞いているので2部だけ参加しました(笑)
酒匂さん曰く、投機目的で為替売買益を上げるのは株以上に難しいとのことです。なぜなら様々な要因が関係するからです。専門家でも利益を上げつづけるのは難しいので、私たちのような素人が利益を上げるのは諦めた方が良さそうです(^^;例として挙げられたのが、「余裕資金が200万あったとして、為替で毎月5万の利益を上げるにはどうしたら良いでしょう?」という質問があったらしいのですが・・・酒匂さんは為替をやるのは止めた方がいいと話されます。なぜなら月に5万の利益では年利30%となり、プロのディーラーでもそれほどの利益を出せないというのです。
酒匂さんは、利食い関して外貨ネクストとポケット外貨を組み合わせているそうです。
外貨ネクストで米ドルのポジションを持ったとして、思惑通りドル高になったら普通の人は外貨ネクストを利食いするのですが、ちょっと円高になったらまた米ドルのポジションを持ってしまうものなんだそうです・・・ポジションがないのは寂しいから!(^^;でも、その後円安になるかどうかは分からないのでリスクを高めてしまいます。そこで、酒匂さんは利食い損切りはポケット外貨で行い、外貨ネクストのポジションは投資と割り切って放っておくのだそうです。ポケット外貨というのは毎月同じ日に外貨を買い付けする商品なのですが、運用しなくても米ドルの場合7%の利回りになったそうです。忙しく売買するディーラーが利益を出し続けるのを苦労するのに・・・です。
損切りについて・・・
初心者は一取引で3%損をするとカットすべき。中上級者は自己の資本に応じて若干弾力的でもよいということです。キャピタルゲインを考えず利回りを考えるべき。多いのが、レバレッジを効かせて10万ドル単位の売買をしたがるらしいです。思惑と逆に行く可能性の方が高いのに・・・です。大きなレバレッジは不要で、100万なら2万ドルくらいで月1万円を狙うなら大きな損も出しにくいようです。
現在外貨ネクストの米ドルの売買比率はドル買いは85%ほど、売りは15%ほど。米ドルが安くなった時は米ドルの買いが増えるそうです。現在は米ドルの買いの比率が多すぎると考えておられます。相場は需給で決まるので、これからの米ドル上昇は厳しいと思っておられるようです。特にもうすぐ総選挙がありますし、場合によったら円高が進む可能性が高いようです。
あと、質問であったそうですが、高金利通貨のスワップ狙いについてですが、為替差損を無視するなら面白いと考えておられます。4%の利益を取るのに7%の損を出す可能性を考えるべきということでした。ただ、酒匂さんは米ドルやユーロには詳しいのですが、それ以外は分からないから買わないそうです。